資料編 １ 生徒の作品群「詩のリレー創作」（平成17年６月 中１）
４人班でそれぞれ１行ずつ担当し、同じテーマで４種類の詩をつくりました。つまり全ての詩が４人の学習者による合作です。
(４つずつあるはずなのですが、時々そろってないものがあるのは、多分実践者の記録ミスです。)
「消しゴム」
どんどんふえていく星のかけら
しかしどれもくろい
それに細長い
どれもとくちょうてきだなぁ
「石」
外にいるかわいそうな小さな子供
人におもいっきりけられて
人におもいっきりなげられて
こなごなになって
「石」
水の底で魚たちを見上げる物
いつも魚を見守っている
魚を観察して
成長きろくを書く子供
「石」
丸くかたいもの
たたき合ってこわれてく
こなごなになって
すなになった
「えんぴつ」
たくさんのきれこみがある。
いろんな傷を背負いながら生きている。
傷だらけの人生……。
でも傷を背負いながらかんばっている。
「えんぴつ」
ある日、背が高いそいつは旅に出た!!
シャープペンシルをおともにつれて。
消しゴムもおともにつれて。
なにをするのか、ずっとなやんだという…。
「えんぴつ」
中に黒い骨が入った紙を黒くする物
やがてけずられて消える物
黒い役割をはたして………………
感謝されながら消えていく
「えんぴつ」
やがてとがれてなくなる
やるだけのことをやって…。
とても苦しい人生だろう。
でも文句はいえない
「かさ」
点から降り注ぐ水滴の中で踊っている。
雷のスポットライトに照らされて
宙を舞う鳥のように
踊っている。
「かさ」
雨が降るときにしか使われないかさ
一人ぼっちで悲しいかさ
一年後に捨てられて
「かさ」
Ｇさんは傘をさしてかえる。
台風の中
寒そうに
帰っていきました。
その中に立ち向かうかさ
「かさ」
あめがザァーザァーふる、すごい雨
あきらめてカゼをひきましたとさ
そのひいたかさがひとりぼっちでさびしくなる
がんばるかさ、がんばれ
「あめ」
森の中に生きる
物をさがしています
土の中にあるかも
木の上にあるかも知れない
「飴」
空から、小さな粉がふる。
雨ではない
花粉だし
でもちがう。
「飴」
のどが痛んだ
ちいさな白色の粉をなめる。
ハッカの味がスースーする
すいすい
「飴」
ペロペロ
ツルツル
いろんな味
なにをなめてるの？
「石」
ごつごつしたへんなもの
かたくいたい
いつも僕だけいじめられる
いじめられないようにするにはどうすればいいのか？
「みかん」
カチン、コチンにかたまって
お口のトンネルへ…
とけちゃう水に入浴し、
そしてとけてなくなった
「みかん」
袋に子どもがつまってる。
つぶつぶ ぶつぶつ
その子供を、子供が食べる。
つぶつぶ ぷちぷち どんなあじ？
「みかん」
ほっぺが オレンジ色のやつは恋をしている
そいつはさすらい旅に出た
森の中をあちらこちら
探し回って30年
「みかん」
こたつの上の大スター
ある日ころころころがった
そして誰かにとめられて
どうくつの中へといれられた
「探しもの」
どこかにおとしちゃった
そのどことはどこなのだろう。
そこにウルトラマンがあらわれて
シュワッチといって にもつをなげた
「夜」
なにも見えない
ゴリィーラー
転びそう〜。
こけた。
「こわれた物」
しゃべらない物体
うごかない物体
野菜
おいしいのかな…？
「墨」
白いものについたらおちない
黒い物体
くもからおちる液体
オレンジジュース
「チョーク」
白いヤツバキッとくだけちる
でもまだがんばれる
ふまれた!!
バラバラ死体？
「くも」
八本足の毛むくじゃら
ねっとり。
ワイヤーがへばりつく
やっべーいとがとまらない!!
「ビル」
非常事故
みんな、逃げる
走れ！
非常階段から飛びおりろグリンピース!!
「雑草」
道に生えているじゃまなもの
車にひかれて汁がでたっ!!
でも復活!!
野菜スープの出来上がり。
「ノート」
消しゴムにこすられ、あいたたた。
とがったえんぴつはいやだよー。体にささっちまう。
だけどこれが俺の仕事だぜ
苦しいけどがんばんぞ。
「ノート」
前と後ろを守られている白い物体。
中にいろいろ落書きされて。
必要があれば体をちぎられて
それでもぼくはたよられる
「ノート」
白い紙がならんでいる
皆ぴったりはりついて
自力では、離れられない。
一度風に乗って空を旅したいなあ。
「ノート」
えんぴつ君に体をまっくろにされて、けしごむ君にたすけられる。
色ペン君が僕をカラフルに。
ときどきやぶられゴミバコに
使い終わると、はいバイバイ
「チョーク」
黒い板にぶつけられる
途中ですぐにおれてしまう
そしてそれがかなりのかすになる
そしてゴミ箱に捨てられる
「チョーク」
白くて折られる棒
折れては小さくなる、色のついた棒
最後はとっても小さくなる
そして小さくなったらだれも使わなくなる
「チョーク」
いろんな色があるチョーク
かんたんに折られて虹色なもの
折れては背が低くなる
でも、一生懸命に耐える。
「チョーク」
すぐに折れてしまいそうなチョーク
黒板にこゆく書いてくれるチョーク
すぐに黒板消しで消されてしまう
小さくなり、粉になる。
「かみのけ」
ある人は長かった。
まっくろの物体。
昆布みたい。
ないと困る。
「とけい」
時のはこ船
新しい土地を求めて旅に出た
途中で死んだ
しょうがないからやっぱり生きよう!!
「時計」
長い手と短い手の持ち主
かげのない不思議な存在
実在しない世界
みんなが天国さようなら
「時計」
仲良し三人組
みんなが遊んでいた
あ、すれちがった…。
そして、また出会う。
「時計」
はりがかちかちなっている
少し重たそうな長い針
必死に必死に働いている
そしてある日土にかえった。
「目薬」
目にしみこむため
おちてくる水滴
目をつぶって地面に落ちて
くだけてきえたぁ…。
「目薬」
目を守る
守ってきえて
忘れられる
涙を出す水
「目薬」
目の守り神
しばらくすると消えていく
消えたら終わる
さみしいお水
「目薬」
つつの中の物体
光をさえぎって
目を守る雨
はかない人生
「くも」
ふわふわ、わたがし。
昼なのにキラキラ輝く天の川
白い光
雲の上では、いつでも快晴。
「雲」
空に浮かぶ白い生き物
動き回って形を変える
どこかでいつも見守って…。
いつもやさしくにらんでる。
「くも」
おもちゃの宝箱
楽しさいっぱい元気が出る出る！
あけてびっくり箱から雲が飛び出した。
青い空に散らばっていく
「くも」
フワフワうかぶ白いあめ
風に乗って流れていく
追っても追っても追いつかない
あぁあ…。
だけどつかんで食べちゃった。
「キーホルダー」
ニジの中で鉄が遊ぶ
ぴょんぴょんと楽しそうに遊ぶ
ただぶらぶらゆれている
動かない鉄
「キーホルダー」
ぶらぶらはねておどる生き物
姿がうごかない生き物
ジャビィト君参上!!
人はそれを見て楽しむ
「キーホルダー」
鉄のかたまり
色々と遊び人を楽しませる
少しずつ年をとっていく。
がんばれ
「キーホルダー」
かばんのはじっこでゆれている
色のついた鉄のかたまり
ガランガラン 音をたてる
つかれたら休む
「お米」
白い粒のなる木
肥料がなくても成長する
だれにもまけないように
けど最後に食べられる
「机」
机便利
ちょーうべんり。
すっごくべんり。
べりべりべんり
「応援」
負けたしな
しかも、声がうるさい
けどみんながんばった
からまんぞくした。
「つくえ」
つくえがゆれる。
ぐらぐらゆれる。
ゆれない。
ゆれることだってある。
「つくえ」
つくえがあるく。
机はあるかない。
つくえはたっている。
イスとともだち
「つくえ」
つくえがうごく。
がたがたうごく。
うごいてとまる
この机おかしい
「お米」
米がピカピカの服をきて
変な所でむされている
はいずりまわる
食べられない白い粒
「お米」
おかずの調味料
とってもくさい
ゴキブリの卵
みんなウジャウジャにげまわる
「時計」
逆まわりの時計
過去にもどっていく時計
現在を知るには、困りものの時計
タイムマシーン的な時計
「えん筆」
黒い化物
私たちのもとへとやってきて
学校中が真っ黒
そうじにこまった
「ノコギリ」
ノコギリそれは、トイレにあるペーパーカッター
とっても便利
ないといけない！
だからノコギリはすばらしい!!
「応援」
サルのような声を出した。
けど声だけは大きかった
しかもうるさかった
まあしょうがない
「ノート」
白い四角い紙の束
多くの文字が並ぶ
ごはん
白いくうらんとノート
「ノート」
ノートとパン
白い物
僕の近くの小さな白い世界
教科書
本
「シャーペンのしん」
ある日ひょこっと芽を出した
いろんな友と
別れてたびだつ
勇者達
「シャーペンのしん」
ミシンのように紙をつきさす黒い針
ひたすら動かされ
まっ白な布に色をつけ
そして折れる
「空」
空がないた
嵐がきたように人々は息たえた
すると土のわれめから
植物の芽が出てきた。
「空」
ときどき水のつぶつぶがふってくる水道
たまに、じゃ口のあけっぱなし
おもらしをする太陽の下で
また蒸発する水のつぶ
「空」
白くフワフワしたワタアメ
この白いヤツにのっかって世界のはてまで
とんでいく
しかし、じゃまが入る
でっかい人のでっかいくしゃみだ
「シャーペンのしん」
かくれた強い味方
鉄のような棒で
紙とたたかう
命がつきるまで
「消しゴム」
白い刺身
初めのうちは新鮮で
あとからはくさっていく
全部黒い化け物に喰われた
「消しゴム」
初めは大きい男
黒い道路を破壊する
道がひらけて
また旅に出る
「消しゴム」
毎日働く
いつもけずれる
どんどん
身から身がけずれていく
寿命がつきる
「ふでばこ」
えんぴつ達の住みかだ。
ガラガラ楽しいえんぴつ達
友達いっしょに
おひっこし。
「ふでばこ」
エンピツのお友達
みんなで仲良くおしゃべりしている
でも、シャーペンとは仲が悪い。
勉強のお手伝い
「ふでばこ」
中身がいっぱいつまって、
オシャレだったり、ダサかったりで、
キャップをしっかりしめてよごれるよ
あきたら、すぐにゴミ箱へ。
「消しゴム」
だんだん大きくなっていく
働き働き黒くなる
日焼けサロンに通う
むけた皮が私たちのまわりに広がる
「ＳＫＹ」
世界をおおう青いヤツ
いろんなものがふってくる
こいつのライバル白い雲
くらやみと共に死んでいく
「消しゴム」
白い物体
もしかしたら砂糖で出来てるかも
それでも甘くない
じゃあ塩で出来てるかな。
「消しゴム」
灰色のくずれやすい者
風でふきとばされて消える。
小さいけしくずらなってちらばる
灰色から白い粉雪へ
「消しゴム」
寿命 残り後一センチ
亡くなる前にどこかへ旅立つ
どこか遠くへ去っていく
けしかすになって、小さくなって
「消しゴム」
うす汚れた旅人
風にとばされどこかへ行く
そして新人が 旅に出る
知らない間に帰ってくる
「もち」
正月の人気者
ダシの中に入れられる
あんこを中につめられる
おいしいおいしいおもちだよ
「シャーペン」
ぼくは、シャープペンシル
いつも頭がなくなっていく
新入りが来ると役立たずになる
そしてすてられかれていく。
「シャーペン」
ぼくはシャーペン
あたまをおされ
分解される
それでもぼくはがんばる
「シャーペン」
シャーペンは、折れても折れても生えてくる
補給しなければ枯れていく
よく おとされる
石のシャーペン
「シャーペン」
シャーペンのしんにいつも汚される
いつも頭をたたかれる
そして頭はなくなっていく
そしてこなごなになる。
「教室」
教室は、僕たちの嫌な空間だ。
１つのかたまりにみなが集まる
散らばったりかたまったり
あつまったらおにが金棒を持ってやってくる
あぁ、体の中に冷たい風が吹きまくる
「教室」
この空間に40人がおにぎりみたいに
凝縮され毎日を過ごす
いろんな味が入っている
笑える味、怒る味様々な味がある
みな個性大爆発だ!!
「教室」
40人がおしつめて入る箱のようだ
さらに、箱の中に虫が入ってくる
そして中の人がおどろく
箱の中はぐしゃぐしゃだ
「教室」
あぁ体の中を人が走り回る
とてつもなく広く、自分の席にすわるのがやっとだ。
ドキドキすると人がぐるぐるまわる
全員がそろったら悪魔がやってくる
「いちご」
かわいい小さな女の子
みんなに好かれてる
果実のお姫様
侍女とのうわさ話に花が咲く
「いちご」
ケーキの帝王
クリームの玉座に座っている
お姫様はだれかな？
赤いドレスを着たきれいな女の子
「いちご」
戴冠式で、緑の王冠頭にいだく
ケーキの王様
いつも真ん中に座っている
ミルクとマッチ
「いちご」
あの真っ赤な顔をしたヤツ
一年中湯上がり
湯から上がってもいつも赤い服
サンタクロースと同類だぁ
「シャーペンのしん」
個性的なぼうたち
昔は一色だったのに
色も体型もいろいろ
人のために
「時計」
時計が反対に動いた
みんながくるった
だんだん時間を逆上る
一日でもとにもどったみんなもどった
「時計」
いつもみんなが見ている
はずかしがりやだ。
反対にまわった
ドッカーン
「時計」
とつぜん力つきた
針がふるえている
チーン
明日はお葬式か…
「時計」
いつも音を響かせている
音の出しすぎだ
のどがかれた
息が止まった
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